報じられない千鳥ヶ淵

アメリカ政府の閣僚が初めて訪れてくれたのに、あまりにもそれが報じられないのはなぜだ?

先週の3日、アメリカの国務長官(日本の外務大臣みたいなもの)と国防長官(日本の防衛大臣みたいなもの)が、そろって千鳥ヶ淵戦没者墓苑を訪れて献花を行って黙祷した。千鳥ヶ淵には太平洋戦争で亡くなって、引き取り手がいない36万人の兵士や民間人の遺骨が眠っている。つまり、戦争で多くの日本人を殺した国の高官が、その犠牲者に哀悼の意を捧げたということで、これは今までになかったことだ。過去の過ちを繰り返さないためにも、戦争犠牲者のことを忘れないためにも、これはとても大事なことだと思う。日本の首相も訪米時にはアメリカの同様の墓地であるアーリントン墓地を訪れている。
アメリカは戦争によって日本人が死んだのは、アメリカ人のためには仕方が無かったとして、今まで政府高官が原爆の犠牲者や戦没者を慰霊することは皆無だった。だから今回、2人の大臣が千鳥ヶ淵を訪れたことは画期的なこと。大手メディアもこの事実を一応伝えたけど、その扱いはあまりにも小さい。ネット検索しても見つかるのは朝鮮日報と時事通信の配信記事だけだ。(朝日新聞の有料記事にも記載あり)
大手メディアはアメリカが親日姿勢を示すたびに大騒ぎするのに、不思議なこともあるなぁと感じるが、私にはその理由がよく分かる。

安倍首相は今年の5月に訪米したとき、靖国参拝はアーリントン墓地に献花することと同じだと発言した。それに対する応えはアメリカの大臣の千鳥ヶ淵での献花で、靖国神社ではなかった。実際、ケリー国務長官は献花のあと「これはアーリントン墓地への献花と同じことだ」と発言している。オバマ政権は中国との関係をとても重視していて、日本が対日強行路線を続けることを好ましいと思っていない。だから日本の首相が靖国を参拝して中国を刺激して欲しくないので「お前は靖国に行くなよ」と、牽制したのが今回の千鳥ヶ淵訪問。
安倍首相からすると、日本のアーリントン墓地は靖国と言ったのに、それが完全に否定された訳になる。

メディアが米大臣の献花を詳しく報道すると、上記のような背景を伝えなければならないが、そうすると安倍政権を批判することになってしまうし、支持率を下げてしまう可能性もある。だからこのニュースはできる限り小さく報じているのだろうと推察。
このようにメディアが「報道しない自由」によって、安倍政権にとって"不都合な真実"を報じないことが、最近やたらと目立つ。いちいちブログに書くのは面倒くさいけど、また書きたくなったら書こうと思う。
ちなみに、先週の安倍首相の訪米も、日本では褒め称える記事ばかりだが、海外の見方は厳しいぞ。

<今日の川柳>

戦没者 慰霊続けば 戦無し

オバマらと 対立続く 安倍首相

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