復興予算が届いてない人に注目すべきでは?

先週の土曜日の夜に放送されたNHKスペシャル「"26兆円"復興はどこまで進んだか」を録画しておいて、先日視聴した。NHKらしく、かなりの手間をかけて復興予算の使い道を調べ上げたことは評価するし、とても良くできたドキュメンタリー番組と思った。しかし、不満が残る内容でもあった。

同番組では26兆円もの復興予算の使われ方を調査,分析して、その内訳が紹介された。例えばその半分近くは道路や防波堤などのインフラ整備に使われたなど。そして、きれいな道路が出来たことに喜ぶ人や、事業資金の補助金を貰うことで事業の立て直しが出来て良かったという人が紹介され、まるで政府の予算執行は素晴らしい!とでも言いたいような内容。それでもちゃんと問題点の指摘もあったし、新しい公共を掲げていた民主党政権ならではの、NPOに対する支援が役に立っていることも紹介されたので良しとしよう。(ちなみにNPO支援は3月末で終了、現政権は支援を打ち切る模様)

ただし、番組で取り上げられたのは、ちゃんと予算が行き渡った人々ばかりだ。私は補助金が必要なのに、受け取れない人にも注目すべきと思う。東京新聞は3月12日に「復興費5.5兆円"未使用"」という見出しの記事を掲載し、4年間の復興予算の合計29兆4千億円のうち、5.5兆円が未使用となっていると報じている。一方、被災した人の中には補助金の条件が厳しいため、申請を却下されたり、申請を諦めた人がいる。例えば先日のラジオでは、戸建ての店舗を新築するために補助金を申請したら、役所に「複数の商店が集まったビルでないとダメ!」と拒否されたという話が紹介された。他にも縦割り行政のせいで、希望する補助金が貰えなかったり、受取までに膨大な手間と時間を要した被災者がいる。それらの声を拾い上げて、行政の問題点を指摘するのもテレビ報道の役割と私は考える。

人手不足や部材費の高騰で、未使用の復興予算が出るのは、ある程度は仕方がないことかも知れない。しかし、5.5兆円もの未使用金は、本当は必要な人に行き渡っていないのでは?という視点での調査報道を強く希望する。

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