説明なき安保法施行

昨年の9月25日、安倍首相は記者会見で次のように発言した。(官邸のWEB掲載の記録より抜粋)
「国民の皆様の理解が更に得られるよう、政府としてこれからも丁寧に説明する努力を続けていきたいと考えております。」
これは昨秋の国会で、与党が強行採決した安保関連法について述べたものだ。しかし、その"説明"が行われることなく、今日の午前0時に集団的自衛を含む安保関連法が施行された。改悪された安保関連法に対しては、今年の2月19日に野党5党が廃止法案を国会に提出している。その法案の審議を行うことによって、政府は国民に対する"説明"を行う機会をたっぷりと取ることが出来たはずだ。しかし現政府はこの廃止法については、棚上げしたままで、国会で議論する気は全く無いように見える。首相が昨秋に"説明したい"と言ったのは嘘だったのか?

説明不足と言われ、今でも国民の半分が否定的な安保法。それでも可決・成立させて今日から施行されるのだから、さぞかし緊急に対処が必要な案件があるのか?と思っていたら・・・
この法律の肝のひとつである「平時からの切れ目ない米軍防護」、この必要性を何回も政府は訴えていきたが、何と当面は見送る方針だそうだ。また、今年の夏にはハワイ沖で大規模な多国間軍事演習が行われるが、そこには"米軍防護"の訓練は盛り込まれないそうだ。その理由は「夏の参院選への影響を避けるため」とする防衛省関係者の発言が報じられている。同法律のもう一つの肝となるのは、PKO活動などにおいて、武器を使ってその活動を支援することが可能になる(いわゆる"駆け付け警護")ことで、これを更なる積極的平和主義と政府は主張していたが、これも選挙があるので今秋以降にしか行われないらしい。

つまり今日施行されても、実際に運用されるのは選挙の後ということで、大騒ぎして通した法律にも関わらず、選挙優先で運用は後回しに出来るという程度のものだったわけだ。これでは「日本を取り巻く安保情勢は待ったなしの状態」と言っていた政府の発言が空々しく思える。

本当に今必要で、日本の安保,国益にとって重要な法律であれば、早々にもその運用成果を示し、国民に正々堂々と説明するのが現政権の使命と私は思うが、そう思う人もメディアも少ないのだろうなぁ・・・
なお、私はこの安保関連法については、以前からこのブログで主張しているように、絶対反対で廃止すべきと思っている。そういう意味では運用が遅れることは良いとは思うけど。

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