もし「改憲勢力」が3分の2を取ったら?

相変わらず参院選挙に関する報道がほとんど無くて、政治のニュースは都知事選の候補者のことばかり・・・たまに参院選のことが報じられても、どの党がどれくらい票を取りそうとか、どこどこでは与野党が接戦になっているという情勢に関するものばかりだ。日本の将来を決める重要な選挙なのだから、メディアは与野党の政策をきちんと報道して、投票の判断材料を提示すべきと思うが?

選挙情勢については、ほぼ全ての新聞が「改憲勢力3分の2の勢い」という見出しを打って、世論調査の結果を大々的に報じている。改憲勢力とは自民党,公明党に加えて、改憲に積極的な野党を加えたもので、それらの議席が参院の3分の2を超えそうだということ。そうなると、どんなことが起きるのか?といった報道が無いので、そのことに強い危機感を感じている私の予想を提示しておく。

もし選挙結果が報道の通りとなった場合、安倍政権は国会に憲法改正の発議を行うことが可能になる。憲法のどの条文を変えるかは明らかになっていないが、現政権の重要な支持組織の"日本会議"が最優先としているし、与党議員もたびたび発言してる「緊急事態条項」の追加となる可能性大。
「緊急事態条項」を憲法に加える発議が行われると、その是非は国民投票によって判断されて、有効投票数の過半数が賛成票だった場合、憲法が書き換えられることになる。(有権者の半分である必要はない。投票率が10%だったら5%超の賛成票で改憲。)
この国民投票の前には改憲に対して、賛成派,反対派の双方の主張が報じられるとは思うが、おそらく日本では賛成派が圧倒する。改憲に反対する人達は「非国民」「売国奴」と罵られ、「国が国民を守ることに反対するのか!」と激しいバッシングを浴びるだろう。もちろん多くのメディアはそれに乗っかるので、反対しにくい空気が形成されて、ほぼ間違いなく改憲は行われる。

「緊急事態条項」とは、自民党の改憲草案によると極めて危険な条項だ。内閣が「緊急事態だ!」と宣言すると、国会を通さずに内閣が法律を作ることが出来るし、予算も意のままに使うことが出来るようになる。また、条文には国民を守るためには、国民の基本的人権を制限しても良いともあるので、思想,報道,集会もその気になれば制限可。まるで戦前の治安維持法のように・・・それらの行為に対して、国会の事後承認が必要となっているけど、与党が多数を占める国会では歯止めにはなり得ない。

「緊急事態」なんか簡単に宣言されないと思われるが、中国の艦船が日本の領土に侵入、北朝鮮が核やミサイル実験を行った、といった事態でも宣言は可能だし、大きな地震や台風災害が起きたときに宣言するかも知れない。そうなると政府の独裁に近い状態となるが、それでもいいと思っている人は多いのか?
今一度、有権者には「改憲勢力3分の2」となることの重大さを考えて欲しいと思う。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック