小説「人類滅亡小説」の感想

タイトルを見て面白そうと思い、著者が私が好きな山田宗樹さんだったので、迷わずに買った「人類滅亡小説」。期待通りにとても面白く、いろんなことを考えさせられた。
この作品のキャッチコピーは、「自然環境が激変、人間は死に絶えるのか?」「滅びる運命の中、人はいかに生きるのか?」で、これが本作の内容を的確に表現している。空に浮かぶ雲の中に有害な微生物が発生し、それが拡大すると人類は酸欠によって滅亡する危機に陥る。それが間違いなく近い将来に起きると予想されたとき、人々はどのような行動を取るか?がメインテーマ。

世界各国の政府は酸欠にならないようなシェルターを建設するが、全員が入れるわけではない。となると、残された大多数の人は滅亡までの"余生"をどう過ごすべきなのか。重たいテーマでありながらも、さすがに山田宗樹さんらしくリアルな描写の中、前向きに生きる人間物語にホッとさせられる。主要な登場人物は三世代の物語となっていて、大河小説のような展開になっていることにも救われる思いがした。

もし、自分があと数年で確実に亡くなるという絶望的な状況になったら、それまでどんな生活を送れるだろうか?本作の登場人物達のように、普通の生活を続けられるだろうか?それとも本作に登場するような新興宗教に入ってしまうだろうか?そんなことを考えさせられる小説だが、物語は起伏に富んで面白く、明るい希望を抱かせてくれた。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック