小説「セミオーシス」の感想

東京新聞で紹介されて面白そうと思って購入した海外SF小説「セミオーシス」(スー・バーク著)、600頁近い大作だが、とてつもなく面白くて一気に読み切った(^_^; (それでも1週間かかったけど)
荒廃した地球をあとにして、長~い宇宙の旅を経て、地球と大気が近いことしか分かっていない未知の星にたどり着いた人々。本書はその人々の7世代、およそ100年にもわたる壮大な大河物語。
最初の世代は、衣食住の確保に苦労する。全てが未知の動植物という惑星において、地球から持ち込んだ最新鋭の機器を使いながら、何とか生活環境を整えるが、不幸な出来事もしばしば発生・・・
次の世代では生活は安定するも、食糧事情は厳しい状況。それを打破するための若者達の行動が、その後の住人達の運命を大きく変えることに。それらの過程において、惑星に生息するある植物が、実は高度な知的生命体を持っているのでは?と思わせる自体が散発する。そして第三世代以降では、その植物とのコンタクトを中心に、様々な問題と向き合う住人達の物語が繰り広げられる。

最初は未知の植物や動物、惑星の環境の描写に戸惑って、取っつきにくさを感じた。これは完全フィクションのSF作品ではままあることで、少しの我慢を強いながら読み進めると、この世界にどっぷりはまり、現実との区別が出来なくなった(^_^; 語られる人間達の物語は、登場人物の描写が見事で感情移入しやすく、各世代の主人公と一緒に、その時代の課題に向き合う感じになれる。時にはスリリングでハラハラする出来事も発生するなど、展開も早いのでページをめくる手は止まらない(^_^;
知的な植物とのコンタクトもリアルで、他のSF作品にはない独特の魅力を感じた。

久しぶりに良質なSF小説に出会えて、読後の満足感はとても高い(^_^) 誰にでも勧められる作品ではないけど、SF好きは必読の傑作!

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