小説「三体」の感想

世界的に大ベストセラーとなっているSF小説「三体」がようやく日本語訳が出版されたので、さっそく購入して読了(^_^)
なにかとてつもない物語を読んでしまったという衝撃と感動でいっぱいな気分。
「三体」は中国の劉慈欣(リュウ・ジキン)というSF作家による長編小説で、中国で大ヒットし、英訳されると欧米でもベストセラーとなった。そしてアジア人として初めてヒューゴー賞(SF小説で最も権威がある賞)を獲得している。

文化大革命の中、紅衛兵によって父を殺され不遇な人生を強いられた女性物理学者の"葉文潔"(イエ・ウェンジェ)と、ナノマテリアルを専門とする男性物理学者"汪淼(ワン・ミャオ)"の二人が主人公。葉文潔は、中国で極秘に開発された異星人とのコンタクトを図る施設で務めているとき、ある出来事に遭遇して、その後の人生が大きく転換。汪淼は周囲で「物理学は死んだ」と絶望して自殺する物理学者の急増の原因を調査する一方、VRで太陽が3つ存在する"三体惑星"での文明の興亡を疑似経験する。
それぞれの物語は興味深くてとても面白いが、二人の人生が交わってから大きく展開する物語は見事としか言いようがない。
SF作品としては、異星人との接触を描いた"ファーストコンタクト"ものに分類されるのだろうが、こんなに壮大でしかもリアルな世界観を抱いたSF小説を読んだのは初めての経験。冒頭で述べたように"とてつもない"作品という言葉しか思いつかない(^_^;

本作は良質な小説でありながら、娯楽性もたっぷりで楽しめる秀作。中国でもこんな作品が生まれるようになったんだなぁ。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント