"令和"報道に感じる違和感

新しい年号が「令和」と発表された。ちょっと冷たい印象を受けるけど、語感はとても良くて、親しみやすい"和"が入っており、なかなか良く考えられたいい年号と思う。(江戸時代に詳しい私は真っ先に"明和"を思いついてしまったけど。ちなみに明和は大火事で有名。)
しかし、メディアは騒ぎすぎだし、その割に肝心な情報が報じられていないような・・・

最近のテレビメディアの報道はまるで"新年号祭り"となっていて、これまでの元号の歴史や新元号の予想などが多く放送されてきた。そして、昨日は朝から発表されるまで特番状態となって、全てのテレビ局が官邸での発表を生中継したそうだ。まぁ日本にとっては歴史的なことだから、大きく報じることは理解できるが、その後の"令和祭り"は何なんだ?はんこ屋さんやお菓子屋さんが、特急で令和製品を作ったことなんて、どうでもいいじゃないか。

日本の長い歴史の伝統を無視して、和書を出典とする年号が生まれ、これを安倍総理は誇らし説明し、それをメディアは追従してめでたいムード。新年号が万葉集から引用されたことは間違いないが、万葉集の中にある万葉仮名で書かれた歌は使われず、第五巻の"序文"からの引用だ。その序文は、当時の世界的ベストセラーの"文選"を学んだ作者によって書かれたもので、文選にある張衡の優れた作品(仲春令月、時和気清...)を、本歌取りのように上手に取り入れて書かれているようだ。つまり"令和"の本当の原点は万葉集でなく"文選"にある、というのが歴史的には正しい解釈と思う。それがちゃんと報じられないことに強い違和感を感じた。
また、万葉集の令和が書かれている箇所を、仮名交じりの文章で紹介するのもいかがなものか?序文は漢文で書かれているので、原典通りに"于時初春令月 氣淑風和梅披鏡前之粉"と表するべきだろう。

騒ぎすぎ感とか歴史的な説明の物足りなさなどで、違和感を感じた昨日の新年号の発表だったが、先に述べたように私は"令和"という年号は良いと思うし、新しい年号が決まったことはめでたくて嬉しいことだ。
天皇陛下の崩御という悲しみの中で決まった平成と違い、みんなが喜べる改元を素直に喜びたい。


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